イラレHowTo:名刺を短時間でつくる1

イラレHowTo:名刺を短時間で作る1

名刺を作ることになりました。だいたい30人分ぐらいの。

めんどくさがり&往生際の悪い私は、いつもこういうお仕事がくるといかに「楽をしようか」「短時間でできないか」とか考えてしまうダメ人間なのです。

で、今回Adobe Illustratorでデータを制作するにあたり、いろいろ調べて(結局時間も手間もかかってる(笑))かなり楽な方法を発見したので、忘れないようにメモしておきます。

今回の名刺は下の名刺用紙を使って作ることになりました。

フチまできちんと印刷できるタイプの名刺用紙です。(エー●ンの回し者ではありません。ええ、決して…)

1)公式サイトからテスト印刷用のPDFをダウンロード

土台となるテンプレートを公式サイトからダウンロードしておきます。

「テストプリント用紙PDF」からテンプレートをダウンロード。

印刷用PDFをダウンロードしたら、レイヤー1に配置して…。

2)枠を作る

新規レイヤーを新たにつくり、枠を作ります。

名刺10枚分の外枠にピッタリ合うように、矩形ツールで長方形をつくり、「オブジェクト / パス / グリッドに分割」で列2、行5のグリッドを作ります。

このグリッド分割(旧:パスの段組)機能も最近になるまで(っていっても6〜7年前くらいだけど(笑))知らなかったのです。それまで手作業でちまちま作っていたよ。で、数ミリずれていたりとかね…(´・ω・`)。

間隔はダウンロードしたPDFファイルに合わせて設定します。

PDFテンプレートの数字どおりに行間、列間を設定。
PDFテンプレートの数字どおりに行間・列間を設定しておきます。

3)アートボードを複製する

ここまでできたら、アートボードを複製します。「表面」と「裏面」それぞれデザインするためです。

ここまでできたらレイヤー1と2にロックを掛けて、新規のレイヤー3にデザインを施していきます。

このデザインでは裏面がフチまでいっぱいいっぱい印刷なので、裏面のアートボードでは塗り足し(フチからはみ出して色を塗っておくこと)をしておきます。

塗り足しは必ずしましょう。
塗り足しは必ずしましょう。

上図のように、背景色を枠からあえてはみ出させておきます。(「塗り足し」といいます)

こうしておけば、プリントアウトの際、紙が若干ずれても「白い余白が残っちゃったよう(´;ω;`)」ってなことになりません。

以上ができたら、デザインはグループ化してシンボルに登録しておきましょう。

表面(名前のほう)のデザイン方法についてはまた後ほどめっさ楽な方法を解説します。

・1つできたら複製ー!

デザインができたら複製しますが、ワタシはこの局面でこれまで「command」+「option」+「Shift」+ドラッグによるフツーのコピー作業をしていました。

が!しかし! ここでは「変形」を使うのが正解!

・「アピアランス / Illustrator効果(パスの変形)/ 変形」

アピアランスパネルの下の「fx」をクリックして「Illustrator効果 / パスの変形 / 変形」をクリックします。

ダイアログボックスが出てくるので、「移動 / 垂直方向」にフォーカスし、54mmと入力、「コピー」の値を「4」にセット。

「移動」に入力する数字はプレビューを見ながら微調整します。
「移動」に入力する数字はプレビューを見ながら微調整します。

と、なんと! あっちゅう間に垂直方向にコピーが一気に完成!!

同じ情報を名刺の2列目にコピーしておわり。多分今までのやり方よりカクジツに10分は短縮できてるし、なにより位置が正確!

・さらに!直しに強い!

さらにいいのが、直しに強いのです。というのも「変形」は元データを常に参照してる感じなのです。

なので、元のデータ(1列1行目のデータ)を修正すると、何もしなくても2行目〜5行目のデータも修正内容が反映されているのです。

イラレーーー!やるなおぬしーー!(´・ω・`)!

というわけで、裏面があっという間に完成致しました。次回は「変数パネル」をつかって、人数分の名刺を(つづく)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください