【父の闘病記】全ては右肩の激痛から始まった(2)

【父の闘病記】全ては右肩の激痛から始まった(2)

2017-10-25

前回の記事は「【父の闘病記】全ては右肩の激痛から始まった(1)」をごらんください。

さて、旅先で「右肩をバットで強打されたような激痛」に遭遇し、もはや歩行不能となった父を迎えに空港に行ったわけです。

到着ロビーで待っていると、係員に車椅子で押されてやってくるではありませんか!

父は普段、ウォーキングで毎日2〜3kmは元気に歩いていました。それなのに!急に車椅子!

父はホッとしたような表情を見せつつも、やはり顔色がよろしくないのです。

空港の係員の方が車まで送ってくださいました。(その節はどうもありがとうございました。ぺこり。)

父の症状1:どうやら「振動」がキツイようだ。

「全く歩けないの?」という私の質問に「そういうわけではない」と応える父。

どうも「振動」が内臓に響くらしい、というのがわかったので、運転も慎重に道の凸凹を避けながら、といった感じでした。

「どこの病院に行こうか?」と問うと「まず家に帰りたい…」と。

どうやらこの期に及んでまだ「便秘のせい」で体調不良になっていると思っている様子…。

時間も時間(12時30分ごろ)だったんで、一旦家に戻って準備をしてから病院に行くことにしました。

しかし、車中で…。どうも父の体臭?がクサイ…。

なんというか腐臭がします。ナゼだ…?

そう思って窓を開けると「寒い、寒気がする…」と…。なんだとー!??

というわけで、締め切ってエアコンも付けずに、道中15分耐えたのでした…。

父の症状2:動きたくないらしい。しばし休憩

「リュックが重すぎて、右肩の骨が折れたかと思った。」という父に対して「右腕挙げてみて。イタイか?」と問うと「全然痛くない」とか言う…。

右肩の可動域も全く無問題。

やっぱさ、違うよ。ゼッタイ。リュックの重さもフツーだし、こんなんでイチイチ肩の骨折れてたらたまんねぇ!というワケです。

家に戻って普段通りお茶を飲んで、トイレに行って若干気持ちは落ち着いたものの、相変わらず痛みと不快感ですっかりしょぼくれて大人しくなってしまった父…。

落ち着き次第、いつものかかりつけの内科に行くことにしました。確かに今は心底不安で一杯だと思うので、普段どおりに過ごすのがいいかもね、って事で…。

時刻は13時15分、普段は歩いて行ってる近所のかかりつけ医に車で乗り付けたのでした。

父の症状3:右側臥位は少し楽(かかりつけ医にて)

かかりつけ医とのやり取りはまるでコントでした…。

午後の外来が始まる15時まで、畳の部屋で横にならせてもらい、外来を待ちました。どうも右側臥位(体の右側を下にして寝る)の姿勢が「いくぶんマシ」な様子…。

幸い、他の患者さんがおらず、午後一番に診てもらえました。

かかりつけの先生も父と同じく(おそらく)昭和一桁生まれで、もうかなりのご高齢…。

院内にはPCなんか一台もなさそうな雰囲気…。

父の身体をひと目見るなり「あー、これはかなり腹水溜まってるねー」と。

経緯を説明する父。先生は言う「これね、右肩関係ないよー、多分肝臓から来てるね」と。

しかし、このやり取りがコントなんです。父も先生もどちらも耳が遠いので、まるでドリフのコントを見ているかのよう…。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”doctor.png” name=”先生”]ははぁ、じゃあ今朝方右肩に激痛が走ったわけね? [/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”granpa.png” name=”父”]はい。でも旅行中もなんだか気分が悪くてごはんが食べれませんでした。 [/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”doctor.png” name=”先生”]それは、昨日?一昨日? [/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”granpa.png” name=”父”]昨日の夜からかな? [/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”doctor.png” name=”先生”]ははぁ、じゃあ今朝方右肩に… [/speech_bubble]

(始めに戻る…)

まー大事よね。状況確認は…。と思いつつも笑けてきてしまうのです…。ゴメンナサイ…。

腹部エコー&診察の結果:肝嚢胞の破裂?

腹部エコー検査もやって結局、今までも健康診断で指摘され経過観察となっていた「肝嚢胞(←たいして問題ない肝臓にできた袋)」の一つが破裂したんではないか?との診断でした。

すぐ!今すぐに!総合病院の救急へ行きなさい!とのことで紹介状を書いてくださり、紹介先の先生に先生自ら電話で一報も入れていただいて、救急病院に向かうことになりました。

この先生ね、紹介状も重厚な万年筆でサラサラ書くのです。それはそれはステキな文字で…。

そのまま車で総合病院の救急外来へ…

紹介状を持って、そのまま総合病院の救急外来へ車で搬送です。

病院に到着したら時刻はすでに17時を回っていました。この時刻は子どもが多いですね…。

ぐったりした子どもさんで待合室は溢れかえっておりました。

父はやはり右側に重心をかけていると比較的痛みが和らぐようで、ソファにふんぞり返るように座っておりました。

でもね、これ端から見ると「偉ぶって態度の悪いクソジジィ」にしか見えないのです…。

かわいそうに…(笑)。

受付から約1時間待って、父は即救急外来の処置室のベッドに連れて行かれたのでした。

果たして父は一体どうなってしまうのか…!?「【父の闘病記】全ては右肩の激痛から始まった(3)」へつづく…。