Google検索と医療・健康関連のキーワードと。

Google検索と医療・健康関連のキーワードと。

こんばんは。マサキです。

昨日Twitterのタイムラインでとあるニュースがトレンドに上がってました。

それは…Googleさんが公式ブログにて「医療や健康に関連する検索結果の改善について」発表したことです。

医療や健康に関連する検索結果の改善とは?

平たく言うと、医療や健康について「出処の怪しい情報」は検索上位には挙げませんよ!とGoogleさんが公式に宣言した、ということです。

実際Googleさんが発表したのち、例えば「膵臓がん」で検索をかけると、がんセンターや大学、医療機器メーカー等の記事が検索上位を占めています。

これまでですと「膵臓がんにはコレがいい?◯◯のお茶!」などの記事も上位に上がってくる可能性がありました。

なぜ、改善する必要があったのか?

一番の発端は、ちょうど2016年の今頃、DeNAが運営していた健康関連のサイト「WELQ」が薬機法(旧薬事法)に抵触する記事や、医学的な根拠もない記事を掲載していることが問題になり、サイトを閉鎖した出来事からです。

「ネットの情報なんて玉石混淆で、「情報を得た人が正しい情報を選び取るべき」」

はい!そう思っているあなたは極めて常識人です。全くもってその通りであります。

がしかし、そうはいってもネットの情報に振り回される人が多いのも事実です。

ネットの情報が原因で「命を落とすこと」にもなりかねない。今回の改善は、そんな笑えない状況になるのを防止する目的があったかもしれません。

WELQのような問題がどうして起こってしまったのか?

さて、そもそもWELQのような問題は何が原因で起こってしまったのでしょうか?いくつか問題があります。

記事の価値が「正確さ」より「人気」に左右されてしまう

原因の一つに記事の価値が「正確さ」より「人気」に左右されてしまうことが挙げられます。

巷で言うSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)のノウハウを用いて「よく検索されるキーワード」を盛り込みながら、自然な記事を書けば検索で上位表示される、人気のある記事には広告も付きやすい、という訳です。

この記事に「正確性」を持たせるかどうかは「ライターの良心」にかかっています。

ライターの良心を希釈してしまう「下請け」

記事に自分の名前が載る、としたら多くの人は正確な記事を書くよう心がけることでしょう。自分の信用問題に関わってくるからです。

しかし、キューレーションサイトの中には、下請けのライターさん(素人さん)に1文字0.3〜0.5円で記事を書かせることも多いと聞きます。名前ももちろん出ません。

1文字0.3円の計算ですと、5,000文字書いても1,500円です。記事制作に2時間かけていては最低賃金以下の労働になります。

こんな状況で「医学的に正しい記事をかけるのか?」…。愚問ですよね…。

これから、医療機関がやらねばならないこと

今回のGoogleさんによる検索結果の改善では、逆に「医療機関がやらねばならないこと」が浮き彫りになりました。

「医療」「健康」関連のキーワードで、一般人が締め出されたことによって、医療機関は優位の立場になりました。

が、しかしGoogleさんはこうも付け加えています。

専門用語の多用はNG

いくら掲載された情報が正しいとはいえ、「専門用語」ばかりで検索者の満足度を挙げられない記事はダメですよ、とヒトコト釘を刺すことをGoogleさんは忘れませんでした。

残念ながら、医療機関のウェブサイトに記載されている記事はいまだ「専門用語が多く難解」な記事が多いのが実情です。

「一般の人にもわかりやすく噛み砕いて説明する…。」

時間も労力もかかり、想像力が必要な仕事ですが、今後、クリニックや病院として情報発信していくのであれば、ますます求められることになるでしょう。

 

 

 

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