そんなつもりはなかったけど、コロナのせいで母を自宅で看取ることになった話(3)。

そんなつもりはなかったけど、コロナのせいで母を自宅で看取ることになった話(3)。

全然関係ない話

大手術を終えて退院してきた母。

次は抗ガン剤治療に向けて、胸にCVポートなるものを埋める手術をした。

「あなたの血管はガマンしすぎていませんか?」
ごめん。血管とか今まで気遣ったことなかったよ…(笑)

CVポートとは点滴による化学療法によって血管がズダボロになるのを防ぐために、より中心静脈に近い位置に点滴の針をさす入口を人工的に作ってしまう、というもの。

CVポートは皮下に埋まってます。
皮下に直径4cm位の何かが埋まってます。ここに点滴の針をぶっ刺します。

ポートの埋め込みは日帰りでも可能だが大事をとって1日だけ入院。

右の鎖骨の下あたりに、直径4cm位のポートが入り、抗ガン剤治療は最もポピュラーなお薬から始まった。

XELOX療法スタート(ゼローダ+オキサリプラチン)1クール目

術後49日目よりXELOX療法なるものがスタート。

事前に埋めたCVポートから吐き気止めの薬(アロキシ注、デキサート注)を30分かけて投与。

そのあと、オキサリプラチン注という抗ガン剤を2時間かけて投与。

さらにゼローダ錠(カペシタビン錠300mg)という錠剤を4錠/回を1日2回服用し、14日間服用。

そして1週間〜2週間の休薬期間が設けられる。

治療スタート。点滴2時間30分。

特に気分が悪くなることもなく、副作用の心配はない様子。夕方から飲み薬4錠を朝と夕食後に飲む。

水に触れるとピリピリ指先が違和感を感じる。「手足症候群の症状が出てきた感じがする」

母の日記より

初日〜投与後2日目に手指の感覚異常(水が冷たく感じて触れなくなる)と喉の違和感(つまり感)が出てきた様子だった。

抗ガン剤の恐ろしさ

やはり抗ガン剤は「劇物」のようで、患者説明のおりに「安全管理について」なる説明資料をもらった。

抗ガン剤は投与後しばらくの間、尿や便に残ります。尿や便に直接ふれたとしても健康に害を及ぼすようなことはまずありませんが、できる範囲でよいので以下の対策をとってください。

・使用後のトイレは蓋をしてから水を2回流すこと

・男性も腰掛けて用を足してください

・ストーマ用品やおむつなどの処理は手袋をして行い、二重にしたビニール袋に入れて一般ごみとして廃棄して下さい。その後石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。

・排泄物が皮膚についた場合は直ちに水道水で十分に洗い流し、さらに石鹸で洗いましょう。

・排泄物、嘔吐物の付着部位に異常が現れたらすぐ診察を受けてください。

・排泄物や嘔吐物、大量の汗で汚れた洗濯物は通常の洗剤を用いて2度洗濯してください。このとき単独で洗濯し、その他の洗濯物とは分けて洗うようにしてください。

抗ガン剤投与患者さん。ご家族(介護者)の安全管理について

((((;゚Д゚))))…。

1行目に「直接ふれたとしても…健康に害を及ぼすようなことはまずありませんが、」って言ってるわりに「取るべき対策」がシビア過ぎやしませんかね!?

ってかそんなもん体ん中に入れて大丈夫なんか???と読んでて不安になるレベル…。

ゼローダの副作用

  • 手足症候群(手足のヒリヒリ、皮膚の色素沈着、ひび割れ、爪の色の変色)
  • 消化器症状(下痢、便秘、腹痛、嘔気、嘔吐、食欲不振、口内炎)
  • 骨髄抑制(免疫力の低下、感染が起こりやすくなる)

オキサリプラチンの副作用

  • 末梢神経障害(巧緻性障害=手指のしびれなどが原因でボタンをかけるなどの細かい作業がしづらくなる)

休薬期間が重要な回復ターン

ゼローダ錠を2週間飲みきったあとに取られる1〜2週間の休薬期間は超重要な回復ターンとなる。

3週目で一旦採血をして、副作用が出すぎてないかを確認するのだが 母の場合、白血球の値が低くなっておりこのまま治療を継続するかが危ぶまれ、大事をとって2週間の休薬期間が取られた。

休薬期間はいわば抗がん剤投与からの「回復期」。

そこで白血球の数値が盛り返せるかが勝負のようだった。(RPGゲームのボスキャラ戦。回復のタイミングをミスったら終わりな…)

今回、母は休薬期間中の回復が成功し、抗がん剤治療は第2クールへとすすむことができた。

休薬期間に人工肛門のトラブル多発

休薬期間に人工肛門のトラブルが多発した。

人工肛門周囲の皮膚が荒れて、パウチがうまく張り付かず漏れたりしてかなりネガティブになっていた。

地元の業者が全くあてにならず、結局ネットでいろんなパウチを注文して試したうち一番フィットするものを定期購入することになった。

XELOX療法(ゼローダ+オキサリプラチン)+アバスチン2クール目

2クール目からはゼローダ錠(カペシタビン錠300mg)の量が3錠/回に減る代わりに、アバスチンという点滴が加わった。

アバスチンという抗がん剤をまず投与。アバスチンはがん細胞への栄養を補給する血管ができるのを防ぐタイプの抗がん剤とのこと。

アバスチン投与後、吐き気どめ→さらに2時間の抗がん剤投与があり、ふたたび抗がん剤の内服薬を1回3錠1日2回を2週間服用。

やはり点滴時に指先の感覚異常(水仕事ができない)、喉の締めつけ感があるようでしたが、それ以外は全然元気で私たちがイメージする末期がん患者とは思えないほどだった。

日中はレースを編んだり、裁縫をしたり、この頃はまだ「コロナ前」なので時々出歩いたりもした。

1週目が終わる頃、口内炎に悩まされるようになり、少々免疫力も低下していた様子。

アバスチンの副作用

  • 高血圧
  • 尿蛋白
  • 鼻血、歯茎からの出血
  • 免疫力の低下

母はもともと動脈瘤もあり、高血圧の副作用が懸念された。実際、アバスチンの点滴によって血圧が上がってしまいアバスチン療法は1回限りで終了となった。

母が息を引き取る日まであと336日